院長も、「重度の顎関節症」だった。

今から10年前。趣味の石窯のための薪割り中の出来事です。斧を振り下ろそうとした時、顎と頭を殴られたような激痛が襲いました。左の奥歯が欠けて、顎がゆがみ、口の中の上あごが内出血で腫れました。何が起こったのか、パニックになりました。

つらく、苦しい、「顎関節症を治す長い道のり」の始まりでした。

克服した今となっては、「成功体験」ですが、当時は、ボクシングで顔を殴られたような状態で、仕事もできず、家族に辛い思いと不安を与えた時期でした。私の心も、ボロボロでした。

私の場合は、最悪でした。歯の欠損と顎位の変位だけでなく、上顎骨中央の不全骨折を起こしてしまいました。正中口蓋とゆうの上顎骨の中央縫合部の離開です。20代に歯根部から上顎骨にパチンコ球位の膿嚢(膿の袋)ができて、歯ぐきから膿や出血を繰り返していました。その当時大阪で勤務していた病院の口腔外科の先生とテニス仲間でしたので、安心して切開手術を受けました。あの時の、ぼこぼこに殴られたような青あざの腫れた顔面と切開後の痛みもつらかったな・・・その時から、左右の奥歯の高さの違和感や切開した骨の陥凹をいつも舌で感じ、顎や歯には不安を抱えていました。それに、いつも無意識にくいしばっていました。

「しっかりと治さなあかんな。」

「でも、仕事も忙しいし・・」と常日頃、悩んでいた時の出来事だったので、後悔は半端なかったです。

「グチ」とゆう耳の中で響く嫌な音。

「ズキン」と顔面から脳天に貫くような激痛。

鏡に映る「ゆがんだ顔」。

「どこで噛んだらいいのか、全く分からない?」

この状況に、「やってしもた・・・」とゆう後悔と、

「これからどうなるんやろ!」とゆう恐怖に自分を見失いました。

いわゆる、頭蓋骨骨折だったのです。

受傷後まもなく、右三叉神経痛と右顔面麻痺、メニエル病のような平衡感覚異常で、不眠症になりました。診療を休み、休養をとりながら歯科口腔外科治療を受けました。目が開かなくなったので、眼瞼下垂の手術を受けました。何とか頑張って「まぶた」が開くようになった、10年前の病んだ自分の写真です。

治すために、多くの歯科医院を回り、色々な治療を受けました。自分の顎関節治療のスキルやノウハウを理解して下さり、共同で治療して下さる先生に巡り合えるまで、何軒も何軒も転医を繰り返しました。顎の位置を安定するため、無理を言って「立位や正座位、スクワット姿勢」で歯形を取ったり、ブリッジや天然歯を「体表解剖」から正常な顎位で歯科治療を受けました。あの時、私の「骨格や顎位の評価」を基に、歯科治療をして頂いた先生には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今では、自分の実体験から、さらに多くの顎関節への知識と治療の技術を高める事が出来たと喜んでいます。

「くいしばり」や「顎関節症」でお悩みの患者様は、あきらめずにお気軽にご連絡下さい。お力になれると思います。